ブログトップ | ログイン

salvage antiques

救われしモノの美しさ…


by roshi
プロフィールを見る

Cul Noir の Piché 〜 非日常への水差し〜

b0117875_0332877.jpg
今となっては知る人ぞ知るCul Noir(キュ・ノワール)通称:尻黒と呼ばれる器ですが、それを初めて見た時の驚きと触れた時の感動は今も忘れられません。庶民の生活雑器として使われていたCul Noirは陶器と言うより粘土で作られたテラコッタ(土器)に近い材質から作られたと思われ、通気性、吸水性が良い事が食器としては致命的な事から釉薬を厚くどぶ漬けにしたと思われます(あくまで私の推測ではありますが)しかし素材の性質から、釉薬に貫入やヒビが入り易くなってしまう事は避けられず、また土器故に割れ易い…それ故、分厚く成形して作られたのがこのCul Noir独特のフォルムだったのかも知れません…また土器は保温性にも優れ、電子レンジやガスコンロなど無い時代に窯で料理を温めたり調理する事にも合理的だったのかも知れません。中世フランスの庶民の日常を、Cul Noirの釉薬に景色を映し、楽しむ。。


b0117875_032548.jpg
アンティークとまでは行かないが黄金色をしたダマスク織ジャカードのベッドカバーをテーブルクロスにして模様替え…ダマスク織りとは色糸を使わずに模様を織り上げる単色の織物を言い、起源は中国とされダマスクを経由してヨーロッパへ伝わり広まり、布地に光沢があるのが特徴である。ジャカードとは、ジャカード織り機と呼ばれる織機によって複雑な模様の布が機械で織る事が出来る様になり、あの特有のダマスク模様を縫い上げる事が出来る様になりました。。 Damask(ダマスク)はシリアの古い都Damascus(ダマスカス)にちなんで付けられた名前です。ダマスクと聞いて思い浮かべるのは…あのクレオパトラも愛用していたダマスク・ローズだと思います。。ダマスク・ローズの高貴で素晴らしい香りは、今日でも香料やローズウォーター、香水などの様々な原料としても使用されています。クレオパトラがダマスクローズを床に敷き詰めて芳香を楽しんだと言う伝説は…あまりにも魅惑的であり、官能的でありますよね。。


b0117875_034051.jpg




b0117875_033979.jpgとだえなく続く日常。。

避ける事など出来るはずのない現実

日常からの逃避症状なのかも知れない。。

surréalisme(シュールレアリスム)

非合理的なモノや意識下の世界を追求する事で

満たされずにいた何かを埋めてくれる。。

ザワザワとした心の隙間に美意識を配し

断片的な世界を追求し作り上げる。。

不必要なモノが現実を補う

非合理的な現象は。。

人の持つ創造力への副作用なのかも知れません。。

現実を直視する事から逃避した

非日常的な空間は

私にとっての現実であり

心の隙間を優しく埋めてくれる。。



b0117875_2217780.jpg
19世紀のヨーロッパと現代を融合し。。日常に潜む「美」を模索し続ける…


---------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
by roshi303 | 2011-02-19 23:36 | salvage antiques