ブログトップ | ログイン

salvage antiques

救われしモノの美しさ…


by roshi

GEOMETRY 〜 黒のベクトル 〜

GEOMETRY 〜 黒のベクトル 〜_b0117875_9362462.jpg
自然に囲まれた場所も人が賑わう街も、部屋の中も、幾何学的に例えるのでなれば、この俗世界にモノを配する事であり、電車の線路や道路、街並や部屋の間取り、エレベーターで階を移動しフロアーに辿り着く事も、幾何学的空間にモノを配列(ベクトル)して構成されている事が分かる。向きと大きさを持った量が同じ配列と見なす事を幾何学的ベクトルと表現しますが、それは我々が生活の営みの中で無意識にバランスを保とうとする方程式なのかも知れません。。

GEOMETRY 〜 黒のベクトル 〜_b0117875_9363270.jpg
我々は意図して、時に無意識の内に幾何学的ベクトルな空間で生活している。それはモノやコトを配する事で切り開く事が出来るが、時に自分では意図せぬ世間のベクトルによって図形のカタチが崩れる事が頻繁にあるものです。だからこそ自らモノやコトを配し続ける事が必要なのだと…時の速度が決まっているのであれば、その時の速度に比例した大事なモノやコトを積み上げ、辛い事があれば自ら楽しくなる様なコトを実践する事が大事なのだという事なのかも知れません。

GEOMETRY 〜 黒のベクトル 〜_b0117875_9364238.jpg
白は何色にも染まらぬ純潔に例えられますが、黒は無彩色(彩度が0)であり「無」だと言える。何も無い状態に心細さや恐怖を感じたりもするが、適度に配した黒は空間に明暗を生み黒がある事で見えなかったモノが引き立つ効果を呼んだりもする。様々な色に染まる視界や物事に対し黒を配する事で落ち着く事は、私達が眠りに着く夜でも分かりますね…

GEOMETRY 〜 黒のベクトル 〜_b0117875_9364715.jpg
俗世界の中で黒(無)に浸り、疲れた心を整形する事も幾何学的ベクトルには必要なのかも知れません。。

-----------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------------
by roshi303 | 2012-08-24 12:53 | salvage poésie