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salvage antiques

救われしモノの美しさ…


by roshi

Marguerite

コチラの素敵な花器はNostalgieに参加されるLINO HOMEWORKSさんから…
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愛らしく、いかにも花らしいカタチでありながら、どこか古典的な美学がインスパイアされるカタチ。今人気のAstier de villatteにもある様にMarguerite(マーガレット、フランスではマルグリット)の形態は、雑念を取り除いた純粋な花のカタチなのかも知れません。。マーガレットの名の由来はギリシャ語で真珠を意味するmargarites(マルガリーテス)だそうで、学名である「クリサンセマム」は古代ギリシャ語の「黄金」を意味するクリサスと、「花」のアンセマムを組み合わせて作られたそうです。。「真珠」「黄金」「花」といった美しい名前をもつ、まさに花の中の花ですね…

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19世紀、いやそれ以前?薄らとピンクがかった釉薬、剥げた箇所から覗かせる土の表情から恐らくはこの器はMOUSTIERS(ムスティエ)窯のモノだと思われます。プロヴァンスの谷間の小さな村、ムスティエ・サント・マリーが焼きモノの村として知られるようになったのは、1670年代にイタリアの陶工がこの地に住みついた事からと言われていますが、1886年以降からムスティエ窯は一時閉鎖の憂き目にあいました。しかし、20世紀になってから再開し、今でも窯元して沢山の焼きモノが作られています。因に村のサントマリーの由来は他教徒から身を守る為か、5世紀頃に修道士が洞窟に小さな修道院を建てた事からサント・マリー(聖マリア)の名が村に付いたそうです。。

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「真珠」「黄金」「花」そして「マリア」好奇心は、時にモノの見方を大きく変える事となる。。

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余談ですが花占いの話し、
フランスでは「愛している」「少し愛している」「とっても愛している」「全然愛していない」の4つの言葉で占うのですが、マーガレットの花弁の数はほとんどが奇数なのでかなりの確率で「愛している」で終わるのだそうです…
by roshi303 | 2012-10-06 21:37 | salvage antiques