tmh.デザイナー古田氏とガラス作家・辻野氏のコラボレートによるglassを手にしました。名前の通り、プラスチックカップを手吹きガラスで模して作られたglassなのです。。プラスチックで作られる容器のデザインはガラスの容器のデザイン、質感をどれだけ似せるか、表現出来るかがプラスチックメーカーの大きな課題でもあります。私は職業柄、よくプラスチックメーカーの商品開発、営業の方と話す機会が多く、又、私自身がデザインしたプラスチック容器があったりします。その時に一番に考えるのがプラスチックと言う素材でガラスの質感をどれだけだすかが大きな課題なのです。この企画展を知った時、天地が逆さまになるような衝撃を受けましたが、ただの「逆転の発想」であれば、痛快さだけで満足しますが、私が受け止めたのは、ガラスという素材はプラスチックのデザインを模して作られてもプラスチック容器にはなり得ない。。「素材に勝るデザインは無い」そんなメッセージを感じました。それと、素材に命を与えるのは作り手のほんの数滴のエッセンスだと言う事も…思いが強過ぎてもいけない、素材を生かすと言う事がとても大事だと言う事も…
それは生食を好む日本人が持つ美的センスであり、モノに命と同じ様に個性を感じ取れる気質でもある様に思います。
先日、発売されたPLUS 1 LIVINGに掲載させて頂きましたが、インテリアもまた、素材の質感や組み合わせであり、アンティークを配して作られる空間はそれが色濃く反映されるのだと改めて感じたりしました…。が、それが、生活空間と言うカテゴリーに当てはめようと思うと我家はクエスチョンなのかも知れません(笑)表紙の雅姫さん、やはり素敵ですね。。雅姫さんと言えば、古田氏のRose Ringですが…私も愛用しているPinシリーズも人気です。コートの胸元に、
ストール、帽子にと、これからの季節に大活躍してくれます。モノ好き、生食を好む日本人気質な方はご用心…
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